この曲は、美しい発声で歌うことが前提になっています。正しくきれいな発声でうたわなければ、「落葉松」を歌ったとはいえません。声の通り道をよく注意してみましょう。
●1p下段「ぬれる」の「る」の発声に注意します。決して下に「る」を響かせないで、口の上側(天井)に「る」を響かせます。
●2p上段「わたしの」と「こころが」と「ぬれる」のスラーが切れていることに注意しましょう。でも「ぬれる」の前の八部休符を含めて、ノンブレスで歌うこと。 それぞれ<>の表情をつけます。
●2p中段の
「まつの」からのcresc.を忘れないこと。「あめに」に向かっていきます。
●3p中段「わたしの」はいったんmPに落としてください。
●3p上段ソプラノ「わたしの」「おもいでが」「ぬれる」はいちいち切れても大丈夫です。遅れないように、「わ」「お」「ぬ」を畳み込むように強調します。
●3p中段ソプラノ「ことりのあめに」は「あ」の音ばかりに気をとられないで「めに」の発声も十分に気をつけること。
●3p中段バス「わたしの」から、できる限り指揮者が合図するので、良く見ること。
●4p中段ハミングは、下あごや喉に力を入れないで、口の天井に声が通っていくように。
●5p上段からの男声は、必ず指揮者を見ること。
●5p下段最後PPP「から」からは、「声を細くつむじから抜くように」歌うこと。
●6p中段「あめに」の<>を忘れない。
●6p中段「わたしの」、下段「こころが」も<>を忘れない。
陶山